ばね指について

ばね指とは?

ばね指とは、指を曲げる腱(屈筋腱)に炎症が起こり、腱の通り道にあるトンネルで引っかかるようになることで、指を曲げ伸ばしする際に痛みや引っかかりが生じる状態です。

ばね指の根本原因は?

手や指のこわばり、指の圧痛、指の腫れ、指の熱感、指を曲げたときの痛み、指を伸ばしたときの痛み、指を伸ばしたときの引っかかり、指が曲がったまま伸ばせないなどが、ばね指の初期症状として見られます。これらは、指の違和感や曲げ伸ばしがスムーズではなくなる程度で、生活に支障が出るほどではありません。

自然に軽減が期待できる場合もありますが、症状が重症化すると指を動かすことができなくなることもあります。繰り返し起こる場合や重症化した場合には、施術が必要になることがあります。

こんなお悩みはありませんか?

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指を曲げて伸ばそうとしたとき、かくっとした引っ掛かりを感じる
指を曲げて伸ばそうとしたとき、突然弾くようなバネに似た動きをする
指の付け根に硬い部分ができて、押すと痛みがある
朝方に症状が強く出て、昼間は軽くなる
腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じる。

これらは全てばね指の症状で、手の使いすぎやスポーツや指をよく使う仕事の人にも多いのも特徴です。糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。母指、中指に多く、環指、小指、示指にもよくみられます。

ばね指に対する当院の考え

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ばね指とは、指を曲げて伸ばそうとしたときに、弾くようなバネに似た動きをする状態のことを指します。これは、指を曲げるために必要な腱や腱鞘に炎症が起こり、腱鞘炎が悪化することで発症します。特に細かい作業が多い方、例えば書き物やキーボード、マウス操作、ピアノなどの楽器演奏など、手指の使いすぎが原因となりやすいです。前腕の屈筋群を十分に弛めたり、ストレッチを行うことで軽減が期待できます。また、長時間のピンチ動作や細かい作業は、こまめに休憩を挟み、手指や前腕を緊張させすぎないようにすることが大切です。

ばね指はなぜ起こるのか?

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ばね指が起こる原因は、手のオーバーユース(使い過ぎ)です。腱や腱を包み、腱の動きをスムーズにサポートする腱鞘に負荷がかかり続けることで炎症を引き起こし、曲がった指をまっすぐにしようとすると、ばねのように跳ねる現象が見られます。

ばね指が発生する具体例としては、キーボードやマウスの操作を多く行うデスクワークをされる方が多く見られます。その他には、ゴルフやテニスなどの手を使うスポーツや、ピアノなどの楽器演奏を行う方にも見られます。また、ホルモンバランスの影響で、妊娠中や出産後の女性にも多く見られることがあります。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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ばね指は放置することで、重症化するリスクが高まります。まず、指の第二関節が伸ばせなくなったり、関節自体に痛みが出ることが多く、さらに他の指に影響を及ぼし、手を握る動作が困難になることがあります。これにより、握力の低下などの症状が見られることがあります。また、関節の変形が見られることもあります。

最初はステロイド注射などを行ったり、関節の運動療法を施しますが、症状が進行すると、最悪の場合には手術が必要になることがあります。朝に症状が強くなることや、指の曲げ伸ばしでカクカクとした感じがするなどの症状が見られた場合、手遅れになる前に、早めに当院や病院に相談することをおすすめします。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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ばね指に効果が期待できる施術メニューとして、当院では2つをご提案しています。1つは「腕の極み」です。ばね指は腱鞘炎の悪化や手指の使い過ぎが原因で発症することが多いため、前腕の屈筋や伸筋を指圧や手掌圧などで直接緩めるだけでなく、手掌骨や中手骨、指骨などの骨格の位置異常が筋緊張の原因となることもあります。そのため、骨格のマルアライメントを矯正し、筋緊張を緩めることが、疼痛の軽減や再発防止に繋がります。

もう1つは「鍼施術」です。手首や指の動きは「胸椎」→「肩甲骨」→「腕」→「肘」→「手首」→「指」という流れで協調して動いているため、背中や肩甲骨周りのコリに対する施術を行うことで、根本的な軽減が期待できます。その観点から、骨格矯正や肩甲骨はがしなども効果が期待できると考えられます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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ばね指は腱鞘炎がさらに進行した症状で、指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間で炎症が起こることで腱鞘炎になります。
そのため、手の極みで前腕の屈筋伸筋、手指の筋肉と腱をしっかり指圧し、筋肉を弛めることで滑走性が向上し、筋肉が動きやすくなるため引っ掛かりが抑えられ、スムーズに指が動くようになります。この結果、疼痛の軽減や弾発症状の頻度減少が期待できます。
鍼施術も同様で、動きの悪い筋肉の血流を良くし、筋肉が動きやすい状態にすることで、徐々に弾発症状の頻度や弾発時の疼痛が軽減していきます。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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「それではばね指の症状軽減に必要な施術頻度について説明いたします。」

Q.施術頻度はどれくらいが適切ですか?

A.「1週間に2〜3回」の頻度で施術を受けていただくと、症状の軽減が早くなります。最低でも1週間に1〜2回ご来院いただけると、施術プランを組むことができます。

症状や、症状が出始めた時期によって回数は前後することがありますが、平均的には「1週間に2〜3回」の頻度でご来院される方が多いです。